また長い時間話し込んでいたらしく、気がつけば時間も遅くなっていた。

「2人とも、もう遅いし早く帰らないと!」

「うわっ、やばっ!そろそろ帰りますね!」

そう言って2人は帰ってしまった。
どうしてか、いつも黒尾くんが帰った後はとても寂しくなる。どうしてかな。

「最近恵ちゃん楽しそうね。」

「そ、そうですか?」

若いからねー、楽しんでね。なんておばさんは嬉しそうに言ってくれたけど、どういう意味かな?とか思ったけど、そういえばここで楽しそうにしていたことがあまりなかった。
きっと少しでもおばさんに心配をかけていたんだと思った。




「おつかれさまでーす。」

そうおじさんとおばさんに告げて店を出た。
少し雨が降ってきていた。
雨は嫌いだ、気分も下がるしジメジメして本当に嫌だ。


次の日もやはり雨は降っていて、寧ろ昨晩よりも強くなっていた。

雨だと折角セットした髪の毛も乱れるから、雨の日は仕事に行くのが本当に嫌になる。
そういえば、黒尾くんの髪型って雨でも全然変わらないな。なんて考えながらコテで髪の毛を綺麗に巻いていく。

最近ふとすれば黒尾くんのことばっかり考えていることに気がついた。






黒尾くん…会いたいな。

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