そのあとも変わらず黒尾くんは連絡をくれていた。
この間一緒に歩いていたのは幼馴染の研磨くんという子らしい。
前にお店に来てくれた時はいなかったが、黒尾くん曰くとてもいい子で音駒の心臓らしい。
会ってみたいな。と返事をかえすと、わかりました。と言ってくれて次の日には研磨くんを連れてお店に来てくれた。

「恵さんこんばんはー!研磨連れて来ましたよ!」

「あ、黒尾くん!いらっしゃい!研磨…くんもいらっしゃい。」

「……どうも。」

「はじめまして。夜久衛輔の幼馴染の谷垣恵です。よろしくね!」


どうやら研磨くんは超が付く程人見知りらしく、初めは口数が少なかったが話してる内に打ち解けてくれたみたいで、段々話してくれるようになった。

「研磨くんはどこのポジションなの?」

「セッター…。」

「へぇ!じゃあ司令塔じゃん!カッコいい!」

「だーから言ったでしょ。研磨は音駒の心臓だって。」

(あ…そういう意味だったんだ。)


研磨くんと一緒にいるときの黒尾くんは、なんだか余計に頼もしく見えて、兄弟にしか見えなかった。
衛輔といるときにも思ったけど、やっぱり黒尾くんは大きくて、身長もだけど存在も。


「そういえば、衛輔は?」

「あー、夜久なら後輩指導っすよ。」

「後輩指導?」

「そそっ、ビックリするぐらいレシーブ下手な後輩いるんですけど、そいつの指導を夜久に任せてるんっすよ。」

隣で苦笑いしてる研磨くんを見て、衛輔が苦労してるのがよくわかった。



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