そろそろ時間も遅くなって来たので帰ると衛輔達に言われ少し寂しかったが、また来ますよ。と黒尾くんが言ってくれたのでなんだか嬉しかった。

「じゃあ皆、気をつけて帰ってね。」

「姉ちゃんありがとう!また連絡するから。」


お店の外に出て皆を見送る。
外は真っ暗なのに真っ赤なジャージはすごく目立つ。

そろそろ見えなくなる頃に私はお店に入ろうとしていると、真っ赤なジャージがまた近寄って来た。
衛輔が忘れ物でもしたのかな?なんて思っていると、黒尾くんだった。


「どうしたの?黒尾くん。忘れ物?」

「いや、そんなんじゃないっすけど…恵さんの連絡先…教えてくれませんか…。」

突然のことで驚いて止まっていると、夜久の小さい頃の話聞いて弱み握ってやろうかなーって思ったんですよ!と明るく言われ、何それなんて思ったけどOKして連絡先を教えた。

「ありがとうございます!また連絡します!」

っと言って黒尾くんは帰って行った。
なんだかとても面白い個性的な子が多かったな。
衛輔も周りに気を配って後輩らしき男の子のこと注意したりしてて、すごく大人になったなだな、なんて上から見ちゃったり。

私もなんだか今日は楽しかったのか、そのあとの片付けも帰り道での足取りもとても軽かった。

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