ハイキュー | ナノ




どうしてなのか蛍くんの機嫌がすこぶる悪い。
どうかした?何かあった?何を聞いても別に。と一言返されるだけで、私は一体どうすれば…。

久しぶりの蛍くんのオフで久しぶりに一緒に過ごそう。と誘ってくれたのは蛍くんで、私は天にも昇れるような気持ちでウキウキして蛍くんのお家にやって来たまではよかった。
なのに私を迎えてくれたのは不機嫌マックスの蛍くん。

「蛍…くん?」
「何?」
「…私帰ろうか?」
「何で」

何でって…蛍くん全然楽しそうじゃないから。私邪魔なんじゃないかな。って…。そう蚊の鳴くような声で蛍くんに伝えてみても返事はない。
もう埒が明かないと思い荷物を持って部屋を出ようとすると、それを阻止したのは蛍くんの腕で、どうすればいいのか全く分からない私は自然と涙で頬を濡らしていた。

「っ!!!」
「もう、どぅしたらいいの…」
「泣かなくってもいいデショ」
「だって!け、いくん…何も言って、くれないじゃんっ!」
「ごめん、意地悪しすぎた…」

バカっ!バカっ!と泣きながら必死に蛍くんから逃げようとしても蛍くんはそれを許してくれなくて、私を抑えるように強く抱きしめてくれた。
それでもその優しさが逆に辛くてそのまま蛍くんの腕の中で泣き続けた。
何が悲しいのかはわからなかったけど、あんな冷たい目で私を見る蛍くんは初めてで、少し恐怖も感じていたのかもしれない。

「ぐすっ…」
「落ち着いた?」
「うん……」
「昨日、蒼唯昼休み日向といたデショ?」
「英語…教えてって。蛍くんが意地悪だからって…」
「その時……仲良さそうにしてるの見てムカついた」

えっ?驚いて蛍くんの顔をそっと見上げるとほんのりほっぺたが赤い。
蛍くんが?え?まさかね、そんなね…

「ヤキモチ…?」
「っ!!悪い!?」



些細なことで君を泣かした



僕だってちゃんと#name#のこと好きなんだから当たり前デショ!

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