ハイキュー | ナノ




「うわぁ、迷った」

高校を卒業して今日から大学生!と期待を胸にいざ大学に来てみると、見事に迷った…。
一緒に行くハズの友達ともはぐれてしまってさっきから連絡がつかない。

初日からついてない…とりあえずウロウロするのはよくないと思って近くに体育館っぽい建物を見つけたので目印になる、と軽い気持ちで体育館に近寄った。
中からはシューズのスチール音とたくさんの声、ボールが床に跳ねる音が聞こえて、少しの好奇心で中を覗いてみると、どうやらバレー部みたいだ。

うわ、みんな大きい。
体育以外でバレーをしたことのない私にとっては未知の世界だった。

「あれ?どうしたの?」
「っ!!」

部活を見るのに必死になっていると後ろから声をかけたられた。
そっと後ろを振り返ると、大きくて少し目つきが悪くて…髪型はトサカみたいで…。

「えっと、迷ってしまって…ここで友達を待ってます…」
「あぁ、ここ広いもんなー。案内してやるよ、来いよ」

そう言ってトサカさんに腕を掴まれて段々体育館が遠くなっていくのを後ろ目に見て必死に着いて行くと、見慣れた場所に連れてきてもらえた。

「あっ!ここ!」
「そ、校門ね。じゃあ後は大丈夫だろ」

じゃーな。と言って元きた道を戻って行く彼の後ろ姿を見送ると何故か胸がきゅっと締め付けられた。
名前も何も知らない、知ってるのはガッチリした体型に特徴的な髪型だけだったけど…




恋の予感甘く走った




こんな広い大学だけど、また会えるかな?



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