ハイキュー | ナノ





友達には年下の彼氏ってどうなの?なんてからかわれてしまうけど、私は蛍くんのことちゃんと好きだし、きっと蛍くんも…

西谷と田中と仲が良いからかバレー部に顔を出すことがちょくちょくあって、気がついたら蛍くんのこと好きになっていた。
西谷と田中を頼ることもできずに縁下に相談したりしていると蛍くんに告白されたのが始まりだった。
正直驚いてすぐに答えることができなかったけど、嬉しすぎてたまらなかった。

そんな蛍くんと付き合ったものの部活の毎日でデートに行くことも少なかったけど、一緒に帰ったりできるだけで私は充分幸せだった。

「蛍くん今日の部活どうだった?」
「どうって、別に普通だけど?」
「ふふふ、でも楽しそうな顔してるよ?」

蛍くん本当に最近楽しそうだよ?と言うとうるさい。と言ってそっぽ向いてしまう蛍くんがとても可愛らしく見えた。
可愛いなんて伝えたらきっと怒られちゃうんだろうな。
そっと手をつないでくれる蛍くんの手を少し強くぎゅっと握り返す。
こうやって一緒に過ごせるなんてあの時の私は全く思ってなかったし、今でも信じられない。

「蛍くん?」
「なぁに?」
「幸せ?」
「…はぁ?」

急に立ち止まった蛍くんの前に立ってもう一度幸せ?と聞くと少し顔を赤らめて俯いた後に腕を引かれて蛍くんの腕の中にスッポリとハマる。

「蛍くん?」
「…僕こういうの苦手なんだけど…」
「知ってるよ?」
「じゃあ聞かないデショ」

バカじゃないの…なんて言われるけどいつもみたいに悪意の全くない言い方だった。

「蛍くん、私年上っぽくないけど、嫌いにならない?」
「つまんないこと聞かないでよ」
「つまんなくないよ、不安だもん」
「僕は蒼唯自身が、その…好きだから年なんて関係ないデショ」

僕だって余裕ないからね。と言ってそっとキスしてくれた。
不器用で感情を全く出してくれなくてわからないことの方が多いけど、こうやって私の質問にはちゃんと答えてくれる優しい蛍くんのことが本当に好きだと改めて実感した。




私のそばで生きていて



―あとがき―

ツッキーお誕生日おめでとう!!
仕事が立て込んで遅くなりましたが、ようやく書けました!!


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