ハイキュー | ナノ




大好きで仕方なかった彼と付き合ったのは高校1年生の頃。
私が別れを告げたのは高校2年生の時。
本当に好きで嫌いになってないのに別れないといけないって本当に何よりも嫌だと思う。

スガは本当にいい人で知らない間に惹かれていた。
中学の頃から仲の良い大地のおかげで仲良くなれて、本当に嬉しかった。

そしてダメ元で告白したらOKをもらって夢だと思ってその場で泣いたよね。
それを見てもスガは笑ってくれたよね。

一緒に過ごせる時間は本当に少なかったけどそんな少ない日々もとても楽しかった。
スガはスタメンじゃないから見に来たらダメだって言ってたけど、毎回見に行ってたよ。
練習試合で大地とコンビネーション使って勝ったよね。
コートに立ってたスガはとても輝いてた。

そんなスガを見てたら一緒にいたらダメなんじゃないのかって思って私から別れを告げた。
はじめはスガも納得はしてくれなかったけど、最後は笑顔でわかったって言ってくれた。


「蒼唯、本当によかったのか?」

「大地…何回も言うけどこれは私が考えた結果なの。」

「そうかもしれないけど、スガは納得してなかったぞ。」

こうやって大地はあの頃から私に言ってくれるけど、私の気持ちは変わらない。



もうすぐスガと別れて1年になる。
今でも普通に仲良くしてくれるスガを見て悲しくなるけど、楽しそうにバレーをしてる姿を見るとこれで正解だったんだと思える。

「今年の1年やべーんだって!まじで!」

「へぇー、そうなんだ。」

「影山って奴なんかとんでもねーんだわー。俺スタメン危ういからな。」

ニカっと笑うスガを見て思わず立ち上がってしまった。

「スタメン…危ういって……どういうこと?」

「えっ…影山って1年がスタメンで俺はその補助って感じ。」

どうして、どうして。
スガはずっと頑張ってきたのにどうして…



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