ハイキュー | ナノ


宮城の冬は本当に寒い。マフラーも手袋も必需品だ。
こんな寒い日の朝練は本当に嫌になる。

マネージャーになってから他の部員よりも早く体育館に行って準備をするのが日課になっていたものの、やっぱり冬の朝は苦手だ。

それでも皆の役に立ちたいって気持ちがあったらこんなモノ苦じゃなかった。

「何ボーっとしてんの、危ないよ。」

いきなり後ろから声をかけられて後ろを振り向くと蛍がいた。

「け、蛍!なんで…今日早くない?」

「別に…早く目が覚めただけ。」

同じバレー部の1年同士で何故か仲良くなって蛍が告白してくれて、付き合いだしたのは本当に最近のことのように思う。
田中さんや西谷さんには始めすごく怖い顔で見られてたけど今じゃみんな応援してくれてバレー部公認になっていた。


「蛍…もうすぐ予選だね。」

「そうだね。」


IH予選で惜しくも青葉城西に破れてから春高予選でのリベンジを誓った私達、烏野排球部。
その予選が本当にすぐそこまで近づいていた。
もうみんなの悲しそうな顔は見たくないからこそ、今度こそ青城に勝ってほしいと私も思っている。






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