また大好きだった彼氏に振られてしまって、今日も同じクラスの月島に愚痴を聞いてもらってる。
かれこれ何回目だろうか。
いっつも付き合ってみて何か違うかったと言われてしまう。
何が違うのか、嫌なとこは治すと言っても誰も聞く耳を持ってはくれなかった。
「で、今日はなんで振られたの?」
「グスっ…いつもと同じ理由、ですっ。」
月島とは最近仲良くなって、いつもこうやって話を聞いてくれる。
初めは意地悪で嫌な奴だと思ってたのに、こんなにいい奴だったなんて…。
「もーそろそろ懲りたらいいのに、こうやって理由もわかんないで告白してくれた人のずっと受けてたって、またこうやって僕が愚痴聞かないといけないんデショ。」
そう意地悪言いながらもティッシュを渡してくれる月島。
「そういえば…。」
振られる理由として前に1回言われたことがあった。
「月島と…仲良いから、って言われ…た。」
月島は驚いた顔して私を見ていた。
いつもはつまらなさそうな顔してたのに今日だけ表情が変わった。
「へぇ…そんなこと言われてたんだ。」
月島にもらったティッシュで鼻をかんでまた月島と向き合った。
どうして月島と仲が良いからって振られたのかは全くわからなくて、ヤキモチかなとかも考えたけど、それでもその子も女の子と仲良くしてたし…
「なんで月島と仲良くしてたら…そんなこと言われちゃうのかな…。」
「さぁ、僕にはわからないよ。」
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