ハイキュー | ナノ






高校3年生になって進路とか就職とか、たくさんの壁にぶち当たった。
私は特にやりたいと思うこともなかったので就職を希望し、無事採用も決まった。

でも、やっぱり気がかりなのが彼氏の鉄郎とのことだった。
鉄郎はバレーを続けるため、大学に進むことになった。
春から大学生と社会人、それでも上手くやっていけるのか正直不安でいっぱいだった。
会える時間もかなり減るだろうし、まず時間が合わないんじゃないかとも思った。

不安で不安で自分の選んだ道に後悔もした。

こんなこと鉄郎に言ったらきっと笑われるだろう。
でも大学に行けば、鉄郎もモテるだろうから私は不安でたまらない。


「お前最近元気ないけど、どうした?」

放課後鉄郎の家で過ごしていて、聞かれた。

「えっ、何にもないよ!」

「ならいいんけどよ。何かあるなら言えよ?」

「う、うん。」


言えるわけもない。
それでも言わないと鉄郎には伝わらない。

でも伝えてどうするの?


「お前は何かあるとすぐ溜め込むからなー。」

「そんなことないよ!」

こうやって隠していることも実はバレてるかもしれないけど、今だけでいい。
まだもうしばらくこのまま鉄郎と過ごしたい。






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