※自傷行為の例があります。苦手な方はご遠慮ください。
私きっとおかしいんだと思う。
京治のことが好きすぎてちょっと最近おかしいの。
京治がちょっとでも冷たいと気が遠くなって気がついたら手首から血が出てる。
京治のためなた死んでもいいし、京治といられるなら地獄だていい。
いつからこんなにおかしくなっちゃったのかな。
でもこんな私でも京治は傍にいてくれるよね。なんて言いたいけど本人には伝えたことはない。
きっと嫌われてしまうから。
だから夏でもずっと長袖で過ごして、プールの授業は全て見学させてもらってる。
不思議に思ってるかもしれないのに京治は絶対に聞いてこないのは、きっと彼は頭がいいから気が付いてるけど、それが本当だと知りたくないからだと思う。
「京治、今日部活居残りする?」
「蒼唯…今日は終わったらすぐ帰るよ。後…話たいことあるからちょっと俺の家寄って帰らない?」
うん。そうは答えたものの不安で仕方なかった。
ついに捨てられてしまうのではないのかと、この腕の傷を見られてしまうのではないのかと。
嫌だ、京治。嫌だよ。離れたくないの…京治…。
どうして来てほしくない時間ほどすぐに来ていまうのかな。
今練習の終わった京治と一緒に彼の家に向かって歩いている。
特に話すこともなく、私はこの後起きることにドキドキしていた。
「飲み物、紅茶でいい?」
「あ、うん…気にしなくていいのに…。」
京治の部屋までは来たものの、お互い何も話すことなく沈黙が流れていた。
「あのさ…聞きたいこと…あるんだ。」
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