「蒼唯?どうした?」
「スガは…悔しくないの?」
「……勝つためなら。」
「私は悔しいよっ!だって…スガは…誰より頑張ってたじゃんっ!」
感情的になって声を荒らげてスガに怒鳴ってしまってるけど、私よりスガの方がきっと悔しいに決まってるのに。
「蒼唯、これが烏野が勝つための方法なんだ。」
そんな顔しないで、見たくない、聞きたくない。
「ねぇ、スガ…私さ、スガのバレーしてる姿が好きだったから別れたの。
邪魔したくなかったから別れたの。だから…諦めないでよ。」
「蒼唯…。」
ごめんっと一言呟いて教室を飛び出した。
本当は禁止されている屋上が私の憩いの場だった。
天気も良くて過ごしやすい気温で気持ちよかった。これならきっとすぐに落ち着く。
ガチャっと扉の開く音がして入口を見ると、今会いたくない人がいた。
「ス……ガ。」
「俺さ、言わないことあるんだよ。」
いつにも増して真剣な顔をしてるスガ。
「俺さ、あの時なんで別れなきゃいけないのか本当にわからなかった。」
「でも今日蒼唯に言われてようやくわかった。」
聞きたくなかったけど、ここから逃げることができないということはわかっていたのでスガを見つめて話を聞く。
「でも、俺…諦めたわけじゃないから。」
「えっ…。」
「確かに影山は凄い選手だ。でも俺は旭や大地と築きあげてきた絆だってある!
だから俺は全然諦めてない!」
なんでかはわからないけど涙でスガの姿が歪む。
「それに…蒼唯のことも諦めた訳じゃないから…。」
私が泣いてどうするんだ。泣いたってどうしようもない。
「蒼唯…俺とやり直してくれないか?」
そんなこと聞かないで、答えなんて決まってるじゃん。
「蒼唯はもう俺のこと嫌い?」
「そ、んな…わけないでしょ!」
あの頃の私はただ幼くて「私もずっとスガのこと忘れられなかったよ、バカ。」
「よかった…今度はもう離さないから。」
−あとがき−
初スガさん夢\(^o^)/パチパチ
スガさん、男前っす!オカンやけど性格男前!
いやー、なんでこんなにシリアスになってしまうのか…はぁ。
ご覧いただいきありがとうございました\(^^)/
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