無事部活も終わり、蛍くんと手を繋いで帰っていた。
いつも特に話すこともなく、蛍くんのウォークマンで一緒に音楽を聞いて帰ることが多い。
今日もそうだった。
あーこの曲好きだなーって思って口ずさんでいると、蛍くんが立ち止まった。
「蛍くん……?」
「あのさ、蒼唯は…僕が嫌になるとかないの?」
「どういうこと?」
「いや、僕あんまり喋んないし、思ってること言わないからさ、つまらなくないのかなって。」
いつにも増して真剣な顔をして蛍くんが私を見つめる。
清水先輩に何か言われたのかな。
私そんなに分かりやすいのかな。とか色々考えたけど、微笑んで蛍くんに告げる。
「私は言葉が少なくたって、蛍くんと一緒にいれることが幸せ…じゃダメかな?」
「ダメじゃ、ない。」
いつになく弱気な蛍くん…。
「別にね言葉が欲しくて蛍くんと付き合ってる訳じゃないよ?
そりゃ、たまーには不安にもなるけど…。
でもやっぱりこうやって蛍くんと過ごせることが楽しいし、幸せだからいいの!」
「ありがとう…。」
「どういたしまして!さっ!帰ろう!!」
蛍くんの手を引いて歩き出す。
「愛してる」とか言わなくていい。「蒼唯…。」
「なぁに?」
「愛してるよ…。」
「っ!!」
−あとがき−
初夢小説でした!
もうツンデレツッキー大好きです!
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