ハイキュー | ナノ




しばらくケータイを見て悩んだ。
なんて伝えたらいいか…わからない。

「あー。どうしよ。」

ブーっブーっ。

またケータイが鳴ったと思い見てみるとクロから画像が届いていた。
いつも猫駒の選手達のおかしな画像が送られてくるから今日もそうだと思って開いてみると綺麗な虹の写った写真。

「わ、綺麗…。」

思わず見入っていたら次は電話がかかってきた。

「も、もしもし。」

「おう、もう家帰ったか?」

「今帰るとこだよ。」

「そっか、じゃあその間話せるか?」

大丈夫だよ、と言ったものの何を話せばいいのか戸惑っていた。
大地に言われたように正直にクロに気持ちを打ちけたらいいかわからなかった。

「さっきの写真綺麗だと?」

「うん!凄い綺麗だった!」

「今日の帰り道にたまたま見つけたから撮ってみた!」

クロのいる東京ではこんなに綺麗な虹がかかっていたのに、私のいる宮城では虹はかかっていなかった。
改めてクロとの距離を感じさせられた。

「あのさ、普段ならこんなん撮ったりしねーけど、蒼唯と見れたらいいのになって思って思わず撮ってた。」

「えっ…。」

「蒼唯が不安に思うのはわかるけど、俺はちゃんと蒼唯のこと好きだし、いつか一緒に虹見て一緒に感動したいな、とか蒼唯と色んな物見つけたいって思ってるから。」

「クロ…。」

「今は…会えたりできねーから不安になると思うけど、春高の舞台で…会おうな。」

「っ!うんっ!!」


君と二人で見つけたい


「でも春高だったら敵同士だよー」

「それでも俺のこと応援してくれんだろ?」




−あとがき−

遠距離ってあまり続かないイメージが…。
でもクロとなら耐えれます!ぇ

ご覧いただきありがとうございます!

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