ハイキュー | ナノ




試合が始まって彼のプレーに目を奪われてしまった。
さっきの女の子に囲まれていた彼とは比べ物にならないくらい正直カッコよかった。
おちゃらけたりして岩泉くんに怒られたりもしていたけど、全然バレーを知らない私にも彼が凄い選手だっていうのはわかった。

「ねぇ、あの人…1番の人。」

「あー、及川くん?彼凄いんだって岩泉くん言ってた!」

及川くん…青葉城西の及川くん。

あーこれってなんだろう、恋?興味?
それからも目を離せずにいた。
試合が終わるまでずっと及川くんのことを目で追っていた。
自分でもビックリした。
ここまで人を魅了する選手がいるのかと、モテる理由も少しわかった気がした。




「岩泉くんカッコ良かったなー!」

「そうだねー。」

結局青葉城西の余裕勝ちで私達は試合会場を後にした。



「ねーねー、君が岩ちゃんの彼女?」

そう声をかけられて振り向くと及川くんがいた。

「あ、及川くん。」

「え、俺のこと知っててくれたんだ!歓迎!」

「あの…岩泉くんは?」

「おい、クソ及川!テメェ何やって…」

「岩ちゃんの彼女とその友達をナンパ中〜

そう及川くんが言った直後に凄い速さでボールが飛んできて及川くんの後頭部に直撃した。

「痛いよ!岩ちゃん!」

「うっせー!このクソ及川!」

ははは、と笑ってみたものの近くで見る及川くんは先ほどまでのコートの中の彼とは違い、私の心の中は彼の色で染められてしまったみたいだ。



君だけの色に染めて


「ねぇねぇ、岩ちゃんの彼女の友達さん。連絡先教えてよ。」

「えっ…はぁ、いいですけど。」

少し恋の予感がした土曜日の午後。



−あとがき−


初めまして及川さん。
名前変換なくてすいません!
正直及川さんより及川さんの対応してる岩ちゃんを書いててニヤニヤしてましたとさ。笑

ご覧いただきありがとうございました!

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