「泣かないでよ…蒼唯。」
そう言って蛍がそっと抱きしめてくれた。
「ごめんね、蛍の方が悔しいのに…」
ギュっと蛍の腕に力が入って気がついた。
蛍…ちょっと震えてる。
「僕さ、負けても仕方ないって思ってたけど、やっぱり負けるの悔しいや。」
「そりゃ、そうだよ…。」
「蒼唯の泣き顔見て余計に思った。もう泣いて欲しくない。」
蛍が何かに頑張るのが嫌になったのは知ってるよ。
それでもバレー辞めなかったよね、バレー楽しいからでしょ?
好きなことして負けるのなんて嫌でしょ?
たくさん思うと私は蛍をぎゅっと抱きしめていた。
「カッコよかったよ、蛍。」
「うん…」
「誰よりもカッコよかったよ。」
「うん…」
「私に何がわかるんだって思うかもしれないけど…蛍なら大丈夫。」
「…悔しかった。」
次は勝つからまた見に来てよ。今度はちゃんと教えるから。そう蛍が微笑んでくれたから私も自然と笑っていた。
ほら泣かないで「僕は蒼唯が笑ってくれるなら頑張れるからさ。」
−あとがき−
私的にツッキーはすごく努力家だと初期から思ってました\(^^)/
こうやって本音を信頼してる人だけに伝えるツッキーに萌えるなぁ、と思い書いてみました!
ご覧いただいてありがとうございます!
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