珍しく研磨の部活が休みで、私も用がなかったので彼氏の研磨と一緒に帰っていた。
東京でも冷え込むくらい今日は寒い。
「今日本当寒いよねー。」
「…寒いの嫌い。」
そう言ってる研磨も私も究極の寒がりだから、雪の降る日は基本家にいたいタイプだ。
なのに私は今日大事な手袋を忘れてしまった。
手だけが以上に冷たい。
「さっむ……。」
「蒼唯…手袋は?」
「えへへ、今日忘れちゃったの…。」
「本当、寒がりなのに抜けてるよね。」
はい。と研磨が手袋の片方を渡してくれた。
「えっ…でも研磨が片方冷たくなっちゃうよ。」
「こうするから、大丈夫。」
そう言って私の右手を繋いで研磨のポケットに入れてくれた。
「け、研磨っ!!?」
「蒼唯も寒いでしょ…。早く帰ろうよ。」
そう言ってくれた研磨の頬は少し赤くなっていた。
不器用であまり自分の思ったことを言ってくれない研磨だけど、たまにこうやって優しさを見せてくれる。
また寒い季節がきたよ研磨と一緒ならどれだけ寒くても平気!
−あとがき−
初研磨夢でした!
それにしても短い…。
こんな冬を研磨と過ごしたいーっ!
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