ハイキュー | ナノ




合宿当日、宮城に着いた瞬間に研磨が迷子になった。
クロと一緒に研磨を探すために懐かしい道を歩いてた。

研磨から送られてきた写真はなんとなく見たことがあったので薄れた記憶を辿りながら歩いていた。

「こっちで合ってんの?」

「うー、多分……。」

少し自信がなくなってきたけど、この当たりは蛍くんとよく遊んでいた場所だったから合ってる気がする。

「この辺知ってんのか?」

「んー、幼馴染と遊んでた公園がこの辺にあったハズだから、覚えてるんだけど。」

「幼馴染って、蒼唯が引っ越して来た時に泣きながら名前呼んでた奴のこと?」

「うっ…そ、そうだよ…。」

頬が少し熱くなり、下を向いて歩いているとクロが立ち止まる。

どうしたんだろうと思い顔を上げると向こうに研磨…ともう1人男の子がいた。

「研磨。」

クロがそう呼んで研磨が走ってきた。
またね、ショウヨウ。と研磨は男の子に手を振った。

「知らないところなんだから、気をつけろよ。」

「ごめん、クロ。」

「ねぇ、研磨。今の子誰?」

「烏野のバレー部の子だよ。」

「あの、研磨が初めて会った子としゃべってた…!」

「…うるさい。」


そう言いながらみんなのいる合宿所に帰った。
みんなはアップを初めていた。
相手チームに蛍くんがいないかどうか見ていたけど、やっぱりいなかった。




その次の日も、毎日毎日蛍くんを探したけど、やっぱりどこにも蛍くんはいなかった。
もう、バレー辞めちゃったのかな…。

prev next
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -