「好き、なんだ…その俺と付き合ってくれないか?」

そう言って頬を赤くして私への気持ちを打ち明けてくれたのは同じクラスの氷室くん。
今年同じクラスになってたくさん話す度に氷室くんと言う人柄に段々私の気持ちも惹かれて行ってたし、そうなればいいのになって私も思ってた。でも、私の答えは決まってた。

「ごめんなさい、氷室くん…」

灰崎祥吾。福田学園のバスケ部であり、私の幼馴染の彼が中学の時にバスケ部を辞めた時には正直ショックだった。でも高校生になってまたバスケを始めたって聞いた時には素直に喜んだ。ハズだったのに…。
彼の素行の悪さは変わらなかったし、敦くんに灰崎が氷室くんに殴りかかったと聞いた時には心臓が止まりそうなショックを受けた。

そして、どこで聞いたのか私が氷室くんに対して好意を持っていることを知った灰崎は私に対して「氷室ってヤツと付き合ったりしたら、あいつ潰すぜ?俺あいつ気に食わねぇから嫌いなんだよ」そう言って来た。
途端怖くて怖くてたまらなかった。氷室くんが負けるとも思ってなかったけど、もし氷室くんがバスケできなくなったら…あれだけ楽しそうにバスケの話をしてくれて、毎日楽しそうにバスケ頑張ってる氷室くんの邪魔を私がするなんて、絶対にできない。

「そっか…。っ!!?るい、どうして、泣いてるんだい?」
「えっ…」

氷室くんに言われて頬を触ってみると無意識の内に涙で濡れていた。
一度自覚してしまうと涙は止まらなくて必死に拭っても拭っても止まる気配はない。

「もし、イヤだったら逃げてね?」

そう氷室くんが言ったと思えば私の腕をそっと引いて氷室くんの腕に抱きしめられた。
イキナリで驚いたけど、氷室くんの暖かさに驚きで一瞬止まりかけた涙もまた流れ初め、私はそのまま氷室くんの胸で泣かせてもらった。折角告白してくれたのに、灰崎の言う通りにしてお断りした最低な女なのに、どうしてそんなに優しくするの?余計に好きが止まらないよ、優しくされたら私ダメになっちゃうそう、だよ。

「俺さ辛そうなるい見たくないよ…。悩んでること、あるなら教えてくれないかい?」
「な、んでも…」
「俺には言えない?」
「ちがっ!!」
「じゃあ、何も聞かない。話せるようになったら話してよ…俺待ってるから」





儚すぎる夢の先




この先、氷室くんの気持ちに答えることができる日がくるのかな…










意味がわからない作品に仕上がりました\(^o^)/
(いつもやって言わないで…)
最近瞑想気味…辛い。





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