文豪ストレイドッグス | ナノ


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中也が長期任務に出てから、もう3日経った。
いつも長期になると信用してないわけじゃないけど、少し心配になる。
食職業柄仕方ないことだとは言え、心配するなと言われても心配してしまうものはやはり心配してしまう。
中也は強いし、負けないとも思ってるけど、戻って来て少しでも血が付いてたりすると目の前が真っ白になる。いつも返り血だよ。なんて笑って言ってくれてても、それでもたくさん命を落とす仲間がいることを知ってる。
中也もいつか…と考えない方がおかしい。

もちろん、それをわかって中也に告白したし、中也にも言われたし、それでも中也を支えたいと思ったからこうして1人帰りを待ってる。

「中也が心配か?」
「芥川くん…」
「心配はいらぬ、そう難しい任務ではない」
「そうだよね、ありがとう…」

いつも中也の任務の度、誰かがこうやって声をかけてくれる。
皆優しいな、とありがたく思うけど、それでも私は今日もいつものように入口が1番良く見える窓の傍で今日も中也を待つ。

なんでかな、今日はすごく嫌な予感がする。
こんなこと中也に言ったら怒られるのかもしれないけど、それでも不安なモノは変わらない。

中也に出会ったのは、まだ中也が太宰さんと組んでる時だった。
瀕死寸前の私を太宰さんに拾っていただいて、その時中也は放っておけ。なんて言っていたが、いつも私のことを気にかけてくれて、その優しさに私の心は惹かれてしまってた。
いつも太宰さんに話を聞いてもらってて、中也はきっともえのこと好きだと思うよ?そう太宰さんに言ってもらった時、正直すごく嬉しかった。

そして中也に告白した。
あの時中也はそれでも私の心配をしてくれてたっけな。

「俺は…俺も#name23のこと、好き…だぜ?もちろん、恋愛感情で、だ。だがな…俺は手前のこと一生安心させてはやれねぇんだぜ?」
「それでも…中也がいい」
「そっか…」

でも俺は絶対に負けねぇから、安心して待ってろ。





また空が泣き出して



中也、それでもやっぱり心配になっちゃうよ。






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