文豪ストレイドッグス | ナノ


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「中也」

どれだけ疲れて帰って来ても、どれだけ落ち込んでても昔からもえに名前を呼ばれるだけで何故か癒され、何故か元気になっていた。
甘えたりはけしてしないが、あいつはそれを理解してくれているのか、居心地はかなり良い。

「んだよ」
「呼びたかっただけ!!」

えへへ、なんて笑ってくれるその笑顔。
俺はこの笑顔ももちろん好きだ。

「あっそ」
「だって、なんか嬉しそうな顔してくれるんだもん!!」
「じゃあ…」

何回でも読んでくれよ。そう伝えつつも俺はそっともえを自分の腕の中に閉じ込めた。
別に辛いことがあったわけではない、それでも嬉しそうに笑ってくれるもえに愛おしさを感じた。

「中也、中也っ!!」
「なぁ」
「ん?どうしたの?中也?」
「好きだぜ…」
「っ!!!」

顔を見なくてもわかる、きっと今顔を真っ赤にしてどう言葉を返そうかきっと考えてる最中だろう。

「もえは?」
「す、き…だよ」

じゃあよかった。そう言ったのと同時にそっと口づけた。
これからも俺の隣で笑っててくれよ。





僕の名前を呼ぶ君の声




何故かお前の声は俺の心を癒してくれる…。








中也さん、難しい…
そして毎回同じような…勉強してまいります…。




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