小さい頃から毎日一緒に過ごしてきて、何をするのも一緒だった。
家もお隣さんで母親同士が幼馴染だったらしい。
お互い子供ができたって話をして、男の子と女の子だったら結婚したらいいのにね。なんて話をしたの!って話はもう何回も聞いてきた。
もちろんそれは純も同じなわけで。
小さかった私たちはずっと"運命の相手"だと思っていた。
「ルイね、おおきくなったらじゅんくんとけっこんするの!」
「おれも!!ルイとけっこんする!」
「「やくそくだよ!!」」
そんな約束をしたことなんてとっくに純は忘れちゃってるかな。
純と一緒にいたかったから少年野球のチームにも入った。
一緒に野球をして毎日泥んこになるまで練習した。
中学生になってもそれは変わらないって思ってたけど、女の子は公式戦に出ることができない。と監督の先生に言われてショックだった。
こうして私はソフトボール部に入って生まれて初めて純とは違う道を歩いた。