授業が終わるチャイムが鳴って目を覚ました時に瞼の重さにすごく嫌になってベットから起き上がって鏡を見るとやはりかなり腫れていた。

うわ、かなり腫れてる…やばいかな?なんて呑気に考えてると保健室の扉が開いて誰が来たのかと思って確認してみるとあおいちゃんがいた。

「あおいちゃん」
「ちょっと!さっき聞いたんだけど大丈夫なのっ!?」
「あ、聞いたんだ…大丈夫だよ…」
「その目で言われても説得力ないって」

バカ。と言って亮くんのように手刀をビシっと私の頭に下ろして苦笑いされてしまった。
少し悲しそうに笑うあおいちゃんを見てどうしてか私も悲しくなった。

「あおいちゃん…あのさ、私本当に大丈夫だからね?」
「嘘」
「本当に。もう純のことは"家族"としてしか見ないようにするから」
「…ルイ」
「ほんとっ大丈夫……」

よしよし。とそっと頭を撫でてくれるあおいちゃんにいつものあおいちゃんらしくない。と呟くとうるさい。と髪をぐしゃぐしゃにされた。
こうやって支えてくれるあおいちゃんがいてくれて本当に助かったとつくづく思わされた。



「目、腫れてる」

あの後あおいちゃんに宥められながら少し泣いてしまった為また少し目の腫れが悪化してしまったからか、教室に戻って亮くんに言われた一言にははは、と笑いをこぼして誤魔化した。
純の方に目を移すと少し申し訳なさそうに目を逸らされた。

「ルイ、純と何かあったのか?」
「えっ、哲くん?何も‥ないよ」
「うむ、そうか。純の心配そうな顔を見てるとどうも#name23の方を見ていたので気になったのだが…」
「そっか、ごめんね?心配かけて」

本当に何もないよ。と哲くんに言うと何かあったら話すんだぞ。と言って頭を撫でてくれた。
よく周りを見てる哲くんには本当に叶わないよ。時々あの天然なところが怖くなるけど…。



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