御幸くん達と別れて教室に戻るとあおいちゃんに遅かったね、何かあったの?と聞かれてちょっとね。と言ってお気に入りのパックのジュースを飲んだ。

「ちょっと暗い顔してたのに今なんかスッキリした顔してるじゃん」
「んー?そう?」
「伊佐敷が急に誤ったりしてきたから何かあったのはわかってたけど、解決したみたいね」
「えへへ、ちょっとねー」

でももう大丈夫なの。と言うとあおいちゃんはそっか。と少し嬉しそうにしてお弁当を食べ始めた。

あおいちゃんも何かある度に結構心配してくれてるのはわかってる。
この前の件も純にも哲くんにも亮くんにもあおいちゃんにもたくさん心配かけて、みんなに助けてもらったのはなんとなく私でも気づいてた。

純から聞いた話だとあおいちゃんが純にルイを助けて。と言ってくれたとか…。
きっとあおいちゃんにあの時のことを聞いても何の話?とはぐらかされるのもわかってたから、あえてありがとう。とだけ伝えておいた。


「あ、純!」
「んー?どうした?」
「御幸くんも倉持くんもいい子だね!!」
「んだよ急に…」
「さっき購買でたまたま会ったんだけどね、いい子だなぁって」
「そりゃ俺の後輩なんだ、当たり前だろ」
「ふふふ、そうだね」

昔から不思議と純の周りには優しくていい人ばかり集まっていた。
シニア時代の後輩も先輩も同級生も。
みんなみんな私にとっても支えてもらってる仲間だと思って仲良くしてもらってた。

「純」
「んだよ、さっきから」
「あの子達が育てばきっと無敵になるよ」
「あぁ、そうだな」
「純にも頑張ってもらわないとレギュラー入れないかもね!」
「っ!テメェ!!ちょっと気にしてること言うんじゃねぇよ!!」
「はいはい、お二人さん、ここ教室。夫婦喧嘩は他所でやってよね」
「夫婦じゃねぇって言ってんだろーが!!亮介ぇぇぇぇぇ!!」


*<<>>
TOP
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -