「昨日悪かったな…」
「えっ?な、何が?」

教室であおいちゃんと話してると純が急に謝ってきたのでなんのことかわからなくて戸惑っていると、昨日の倉持くんとのことだってわかった。

「倉持のやつ誤解してたみてぇだからちゃんと訂正しといた」
「ちょ、っと待ってよ」
「いいって、悪かった」
「純……」

こうなると純は引いてはくれないのもわかってたから素直にありがとう。と伝えると気にすんな。と頭を撫でてくれた。


「神谷さん、すいませんでした…」

昼休みに購買にジュースを買いに行くと御幸くんと倉持くんとバッタリ会ってしまい、話したいことがあると言われて中庭に一緒に行くと倉持くんが少し納得していないのかムスっとしながら謝ってくれた。

「倉持…くんだよね?いいの。私も寮の前にいたからおかしいって思ったんだよね?私こそごめんね?練習の邪魔は絶対しないから…また見に行ってもいいかな?」
「あ、はい…寧ろ伊佐敷さん達には神谷さんが見に来ていて当たり前みたいな感じになってるって言われて…」
「倉持たーっぷりしごかれてたもんな!」
「うっせ!御幸黙ってろ!!」
「ふふふっ、二人は仲良しなのね」

仲良くねぇっすよ!こいつスッゲェ腹立つんっすよ!!と御幸くんの胸ぐらを掴んでじゃれあう2人がとても微笑ましく見えてクスっと笑ってしまった。

「ちょ!神谷さん笑わないでくださいよ!」
「ご、ごめんね!でも…2人とこうやって仲良くできてちょっと嬉しい」
「っ!すんませんでした…」
「謝らないで!御幸くん、倉持くん、またこうやってお話しようね?」

はい!もちろんっすよ!と笑ってくれた倉持くんも横でニヤニヤしてる御幸くんもとてもいい子なんだと思っていい後輩を持った純達が少し羨ましくなった。

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