「かずや!ルイのことこうしえん連れて行ってね!」
「おうっ!まかせとけっ!!」

昔の夢を見た。産まれてからずっと一緒だった一也と私の夢。
テレビで甲子園の選手のプレーを見てから毎日有名な漫画の主人公とヒロインとようなセリフを毎日言って、一也は毎日練習に打ち込んでいた。
そんな私は選手とではなく一也を支えるマネージャーとしてクラブチームに入った。
特に何かが得意というわけではなかった私は、何か役に立ちたいと思い、身体に負担のかからないトレーニングやマネージメントをたくさん学んだ。

結果、一也と一緒に礼ちゃんに青道においで。と声をかけてもらった。

「高校生になっても一也と一緒だね!」
「俺はルイのサポートがあったらこの先頑張れるぜ!一緒に頑張ろーなっ!」

そう言って一也は拳を私につき出す。その拳に私も自分の拳をコツンと当てる。
これが私と一也の気合いを入れる時のおまじない。
決めてやったわけでもないけど、ずっと一緒に過ごして来た私たちは自然とこれをおまじないとしてずっとやってきた。


そうして2人で青道に進学し、たくさんの壁があったけど一也は1年でベンチ入りを果たし、一躍有名人になった。
私も一也程ではなかったがサポート面で有名になっていた。と後から教えてもらった。
そんな私達は先輩達の悔しさを胸に甲子園に出場することができた。

「本当に…連れて来てくれたね」
「あったりめーだろ!俺約束やぶんねーもん」
「ふふふ、そうだったね」

甲子園での活躍があったからか、一也はプロからスカウトされ高校卒業後プロの球団に入団した。
私もとても誇らしく思いまた一也を支えたいという気持ちでスポーツトレーナーになろうと専門学校に進んだ。

「少し離れちゃうね」
「そうだな…でも俺ルイが来てくれんの待ってっから」

そう言って私達は初めて離れ離れになった。








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