あれから景はしばらく手を上げなくなったけど変わらず私は学校に行かせてもらえない。
景といるときは何も思わないのに、1人でいるとどうしても考えが落ち込んでしまう。

どうしてこんなことになったのか、こんな思いするためにあの学校を選んだ訳じゃないのに、こんなとこでこんなことしてる場合じゃないのに。
早く夢を叶えたいのに…。

そう考えて今日もベットの中で泣いていた。
別に外に出ようと思えばいつでも出られたのに、何もする気が起きなかった私は外に出ようとしなかった。
アザ少なくなってきたものの、食欲が沸かなくて段々痩せていく身体。
もう何日食事を取っていないんだろうか…。

景にも心配され、無理にでも食べようとすると吐き気に襲われて結局何も食べれなくなっていた。

こんなことでは今後生きていくことすら危うい、そんなことはちゃんとわかっていたのに、それでも無理だった。

そう言えば高校生のとき、寮での食事は全員3杯はご飯食べなきゃいけなくて沢村も降谷も春市くんも全然食べられなくて倉持にどやされてたなー。

「うっぷ…も、う…無理っす」
「うっ…」
「気持ちわるい…」
「てめぇ等!!!ちゃんと食わねーとこの先持たねーぞ!!!」
「もうっ!倉持っ!!!そうやって後輩いじめすんのやめなさいよ!!」

そんな3人が活躍してくれるなんてあの時全く思わなかったな…。
3人共元気にやってるかな?沢村と降谷はプロで、春市くんは大学に進んで野球続けてたっけ。

みんなに会いたいな…。
またみんなで野球してるのをサポートしたいな…
そう思って重い身体を起こして高校卒業アルバムを探す。
もうしばらく見てなかったけど、こうやって改めて見てみるとほとんどの写真が一也と一緒に写っていた。
写真部の子に何回も付き合ってるの?なんて聞かれたのも本当に懐かしい…。

よせがきには野球部のみんなからのメッセージ。
たまたま学校に来ていた先輩達にも書いてもらったんだっけ。







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