−御幸side−


ルイが家に帰ってしばらくオフをもらっていた俺は久しぶりに倉持に連絡をして飲みに行くことにした。
後から連絡が来て何かと思うと哲さんや純さんも来てくれるそうで久しぶりに青道野球部が揃うと思うとやっぱり少し嬉しくて、いつもの癖でルイに連絡しそうになるが、今は何を送っても電話をかけても返事が来ないことを思い出して少し辛くなった。


「御幸っ!!」

駅前で待ち合わせということで駅前でみんなの到着を待っていると前から懐かしいメンツが歩いてきた。

「みなさんお久しぶりです」
「あぁ、久しぶりだな」
「相変わらずプロでも大活躍じゃねーか」
「ヒャハ!!マジでお前ってすごかったんだな!」

世間話をしながら倉持が調べておいてくれた居酒屋についた。
それからみんなで酒を飲みながらそれぞれの話をしていた。
哲さんはプロには進まず、大学で野球を続けている、純さんもやはりあの時の悔しさからか、野球から離れることができず、倉持も立派に1番ショートを継続。
みんな何も変わらない野球少年のままで安心した。

「そういえばルイ呼ばなかったのか?」
「そーいえばそーだな。御幸といえばルイだろ」

なんっすか、その方程式的なお決まり。と言うと隣の哲さんもそうだな。なんて言うもんだから少し考えてしまう。
確かに前にこうやって集まった時にはここにルイもいた。

「なんかテスト前で大変らしくて…」
「確か、スポーツトレーナーを目指していたよな」
「ヒャハ!やっぱ御幸の後追いかけてんじゃねーかよ!」

ははは、と笑ってみるが顔が笑っている気がしなくて誤魔化すように目の前のジョッキに入ったビールを一気に飲み干す。







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