また小さい時のことを思い出した。
一緒にテレビを見て留守番をしていた時にドラマの主人公とヒロインがキスをしたのを見て小さかった私達はなんのことかわからなくて、でも小さいながらもわかったことは、キスをした2人はとても幸せそうで…お互い愛し合っていることがわかった。

「俺…キスはちゃんと好きな子とする」
「わ、私もっ!!!」
「いつかルイにできるように…カッコイイ大人になるからな!」
「かずや…うんっ!!待ってる!!!」


「一也…あの時の約束…」
「あぁ、ちゃんと覚えてる」
「…っ、でもっ私…」
「俺はちゃんとルイのこと愛してる。ずっとずっとルイのこと堂々と胸張って迎えに行けるように頑張ったんだ。」
「うん……」
「俺、ルイのこと迎えに行けるようなカッコイイ大人ではないけど、ずっと傍にいてほしい。もう…ルイのこと手放して後悔はしたくない」
「一也ぁ…」
「なぁ、俺たちこれから一緒にならないか?結婚…とかは早いけど」
「私…一也と一緒にいて…いいの?」
「当たり前だろっ!!バカっ!!!」

私は心底幸せだとその時思った。
どん底を味わって、もう消えたいとも思っていたのに、今こうやって本当に大好きな一也と結ばれて…こんな幸せなこと言ってもらえて…辛いこと、耐えてきてよかったと初めて思えた。


「一也、私も…頑張るから。ちゃんと一也に釣り合うように…ちゃんと夢叶えるから」
「おう、待ってるから。俺もちゃんと活躍しねーとな」


顔を合わせてふふふ、と笑ってみせた。









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