それから一也と手を繋いだまま一也の部屋に帰ってきた所までは覚えてるkwど、その後のことは記憶にない。
気がつくと一也の腕に抱かれたまま大きなベットで眠っていた。
目を開くと一也の寝顔。私が起きたことに気づかずグッスリ眠っている。
きっとたくさん心配かけて、練習も途中で抜けて私の元まできてくれたに違いない。
謝ることをやめろなんて言ったけど、私迷惑しかかけてないよ?なのにお礼なんて私はきっと言えないよ、一也…。
「ん…ルイ?」
「おはよ…一也」
目を開くものの私のことを見るとまたぎゅっと抱きしめる腕に力がこもる。
「よかった…ルイ。ちゃんといてくれて…」
「何言ってんのよ…ちゃんとここにいるよ。」
心配症だな。なんて言ってやりたかったのに言えない。それだけ心配かけてしまったから…
「目、腫れてるな」
「えっ、やっぱり?ちょっと瞼重いなって思ってたの…」
「そりゃあんだけ泣いたら腫れるよな」
「…ごめんね」
だから謝んなって。そう言っていつものように笑ってくれる一也。
私にその笑顔はもったいないよ。笑ってる一也は大好き。
でも、今はその笑顔が辛いよ…
「何考えてんの?」
「…なんにも」
「嘘」
「嘘じゃない」
「俺がルイが嘘付いた時の癖見抜けないと思ってるのか?」
「………」
「言いなさい」
そう軽く睨まれて、おとなしく話すことにした。
「一也に心配も迷惑もかけちゃって……私本当に一也といていいのか…わからない」
できるだけ一也の目は見ないように…目をそらしてそう言う。
「ルイ」
そう言われ恐る恐る一也を見ると柔らかい物が唇に当たり、目の前には一也の顔。
そっと触れたと思ったらすぐに離れる。
一也の顔が離れた後にキスされたのだとわかった。