ダイヤのエース | ナノ




俺の好みって大人しくて可愛らしい子だったハズなのに、今俺が惚れてる女はガサツでどちらかとえば男寄りって言ってもおかしくない奴だ。

2年に上がって初めて話して、ゲーム好きと共通する趣味を持っていたから気がついたら意気投合して仲良くなった。
そんな中俺は蒼唯に惚れていた。

どこが?と聞かれると正直わかんねェけど、無邪気に笑うあの飾り気ないあの笑顔がスッゲェ可愛いって思ったとこから始まったんだと思う。

「ちょっと倉持聞いてよ!!御幸にまたバカにされたんだけどっ!!」
「だって本当のことじゃねぇか。中間赤点あったから気をつけろよ。って警告してやってんだろ?」
「うっせー!!野球馬鹿は黙ってろ!!」

そう言って御幸の胸ぐらを掴む。
どう見ても女らしい。なんて言葉が限りなく遠い存在だと思う。

「まぁ、気をつけろよ」
「うわ!倉持までバカにすんの!?」
「事実だから仕方ねェんじゃねぇの?」
「そう言う倉持こそ、赤点取ったらレギュラー外されちゃうんじゃないの?」
「んなことなんねぇから安心しろ、バカ」

腹立つー!!!と叫ぶ姿すら正直愛おしく思ってしまう俺って…相当重症?

こうやって毎日御幸を含めて騒いでるのに、ある日なんかわかんねぇけど元気なくってなんかあったのか?と聞いても何にもねぇよ。と言われる。

きっと1人で辛いこと抱え込むタイプなんだと思って俺は蒼唯の腕を掴んで教室を出た。
どこか人が来ない場所を探したけど1番誰も来ないと思ったのが青心寮だったから、俺は自室に蒼唯を連れ込んだ。

こんなことバレたらきっと純さんに怒鳴られるんだろうなー。なんて考えたが目の前の蒼唯を見るとそんな考えも吹っ飛んだ。



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