ダイヤのエース | ナノ


「一也」
「んー?どーした?」

青道高校野球部2年、正捕手の御幸一也と付き合ってからもう随分経ったと思うけど彼はきっと多重人格だ。

色んな顔を持っていると思う。
授業中とグラウンドでは本当に別人だった。
そんなとこも好きになったから何とも言えないんだけど…。

「一体本当の御幸一也はどれなんでしょうかー」
「なんだよ…俺が多重人格みたいな言い方」
「だってそうじゃん。私といる時も作られた一也なの?」

んな訳ねーじゃん。と私の身体をそっと優しく、それでも少し強く抱きしめてくれた。

「俺は蒼唯といる時は自然体なんだけどなー」
「ふふっ、ならいいや!」

私もそっと一也の背中に腕を回してみる。
なんで一也が私と付き合ってくれてるとか、いつか離れちゃうのかな?とか考えたことは本当にたくさんあった。
その度に不安になって一也に怒られもしたけどこうやって自然体だと言ってくれる一也のことをとても愛おしいと思う。



すべて君にあげたい



「一也、大好き…」
「俺の方が蒼唯のこと大好きだからな!」

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