ダイヤのエース | ナノ





純から不器用なりにプロポーズを受けて、結婚してもう2年になる。
小さい頃から将来の夢はお嫁さんになることだった。
純は決して王子様ってキャラじゃないけど、私の中では最高の王子様だと思う。

お互い忙しくて結婚式は中々機会がないけど、それでも新婚生活を遅れただけで充分幸せだった。

「ねぇ純の小さい頃の夢ってなんだったの?」
「あ?特にねェよ」
「えーおもしろくない」
「誰かさんはお嫁さんだったよなー」

ちょっと!なんで知ってるの!!と言うとお義父さんが言ってたんだよ、幸せにしねェとぶっ飛ばすってコメント付きでな。と言われ実の父親に殺意が芽生えた。

「お嫁さんはいいのっ」
「じゃあなんだよ」
「笑わない…?」
「笑わねェよ」

これは結婚してから思った夢だ、純にはモチロン誰にも言ってないことだったからいざと話そうとすると少し恥ずかしい。

「あの、ね…純とずっと仲良く暮らして、お母さんになりたいな。って」
「いいんじゃねェの?」
「ふふ、純ならそう言ってくれるって思ってた。そんな純にお知らせ」
「あ?」


子供ができました。
そう言うと純の顔色が変わって私の目を真っ直ぐに見た。

「え、は?」
「え?聞こえなかった?子供ができたの、3ヶ月だって」
「嘘…じゃねェよな」
「うん、本当!エコー見る?」

そう言って写真を取りに行こうと立ち上がろうとしたら腕を引かれ純の腕の中にいた。
やべェ嬉しすぎんだけど。と耳元で囁いてくれた純の表情は見えないけど、きっとすごく喜んでくれてるということだけはわかった。




私の小さな祈りを…



私の夢は純とだったらきっと思ってた以上に幸せな未来がまってると私は確信を持てた。
これからも3人で夢叶えて行こうね?




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