伊佐敷くんの言っている意味が少しわからなくて私の涙は止まった。
でも伊佐敷くんの声はとても真剣で、顔は全く見えないけどきっとすごく真剣に言ってくれてる気がする。
それでも私はどう返せばいいかわからなくて少し戸惑った。
「んなこと…急に言われたって困る、よな」
「いや、だって…伊佐敷くん…」
「俺、ずっと神谷のこと気になって…たんだぜ?」
「え、だって…そんな…」
はぁ。とため息を着いて抱きしめられていた腕が離れる。
離れたと思ったら今度は私の肩に手を置いて私の顔を真剣にみる。
「あいつのことすぐ忘れなくってもいい。でも俺は神谷のこと泣かせたりはしねぇ!!」
「伊佐敷くん…」
「俺の…傍にいてくんねぇか?」
真っ赤に染まりながら真剣に顔を見てくれる伊佐敷くんに私の心臓はトクンと高鳴った。
それからドキドキと音が早くなってきて、顔に熱が集まるのがわかった。
ただ抱き寄せ 「はい…よろしくお願い…します」
「おう!よろしくなっ!!」
そうニカっと笑ってくれる伊佐敷くんに私は恋をした。
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