「やっべぇ…すっげぇ嬉しい…」
「倉持くん、苦しいよぉ」
わりぃ。なんて言いながらも腕の力は弱まることがなかったけど、これはこれで私は幸せだと思ったので抵抗せず倉持くんの背中に腕を回した。
こうやって触れてみるとしっかり筋肉のついた身体、男の子特有の臭い、それだけで私の心臓の音は高鳴る。
「なぁ、このまま聞いてほしいんだけどさ…俺は他の奴みたいにどっか出かけたり、連絡マメに取ったりできねーけど…不安にさせるかもしんねーけど、絶対幸せにすっから」
「うん、それでも倉持くんといれた…いい」
ヒャハ!と独特の笑い声を上げて倉持くんの顔を見上げると、どちらからでもなくそっとキスした。
初めてだったし、少し恥ずかしかったけど凄く幸せな気持ちで心がいっぱいになった。
「ふふふ」
「何笑ってんの」
「倉持くんヤキモチ妬くんだなぁって」
「っ!!うっせ!!!神谷のことになったら余裕ねーんだよ」
そう言った倉持くんがとても愛しく感じてまたそっとキスをした。
ときめく恋 不器用な貴方とこれから幸せな日々を送っていきたいよ。
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