家に帰るまでの道で、一也に連絡をした。
電話できる?と送るとすぐに電話がかかってきた。
「どうした?急に」
「一也…ずっと我慢してきたんだけどさ…一也……浮気してるの?」
手も身体も声も震える…。
聞きたくない、現実と向き合いたくないとずっと避けていたこと。
「な、なんだよ。いきなり…そんなこと。」
「いいから正直に答えてよ」
「………」
こんな風に一也に対して強気なことを言ったことがなかったからきっと一也は驚いたのか急に黙り込んだ。
後ろは静かだからきっと今は一人なんだろうな。
「一也?…」
「ごめん」
ごめんって…何?やっぱりそうだったの?
「そっか…」
「でも俺が1番必要としてるのは蒼唯なんだよっ!」
きっと少し前までの私なら喜んでいたような言葉…でも今の私は何にも思わないよ…もう遅いんだよ、一也。
「もう…別れて」
「…蒼唯」
「もう…あの広い部屋で1人で一也のこと待ってるの辛いよ…」
「だからってっ!!!」
このままじゃ私…壊れちゃうよ。
「早めに出ていくから…ごめんね」
「蒼唯…俺は、お前のことずっと…」
「じゃあね、バイバイ」
プッと一也との最後の電話を切った。
これで…終わった。
一也、これからもずーっと私は一也のこと応援するよ。
ずっとずっと1番の御幸一也のファンだから…
だから、これからも頑張ってね。
哀しみの渦の中大好きな彼との別れ。
たくさん泣いた、それでも…君と一緒にいれたことが私にとっては何よりも幸せでした。
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