■ 4years
◎身体がショタ化してしまった櫂くん。(精神まま)










不意をついて両手首を掴んで押し倒す。呆気なく倒れた華奢な身体と、その手首の細さに愕然とした。
まだ櫂がこの町にいたあの頃。周囲の友達より大人びていて、何をさせてもそつなくこなし、面倒見も良く誰からも慕われ好かれたコイツを、俺はとても大きな存在であるように感じていたのに。
しかし今、当時の大きさに縮んだコイツの身体はひどく頼りなかった。細い手首はちょっと力加減を変えればすぐ折れてしまいそうだし、胴体なんて乗っただけで簡単に押し潰れそうだ。
たった4年。それだけの間にここまで変わってしまうのか。そう思うと、櫂の態度の変わり様も理解できる気がした。
年月というものは思った以上に、長い。
そんな事を誰かが言っていた気がする。言ってない気もするけれど。

唯一自由だった足をばたつかせて抵抗する櫂。変な所を蹴られても困るので、膝で押さえつけてさっさと封じてしまう。櫂は忌々しそうに舌打ちをし、そっぽを向いて大人しくなった。顔が横を向いたことで、子供の甘そうな柔肌が食らい付いてくれと言わんばかりにさらけ出された。我慢する必要性を見出だせなかったので、有り難くその首筋にしゃぶりついた。




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テーマ「人外ファンタジー」
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