そばにいるだなんて綺麗事

その言葉は嘘の塊

何があっても一緒だと

その唇は嘘を吐いた



君は嘘をつくのが下手だから

私が気付いてないとでも

そんな事でも思ったの?

馬鹿、馬鹿だね

君が嘘をつけない事くらい

私は知っていたというのに



ねえ、そんな嘘なら

いっそ伝えてくれたって

そう、そんな言葉なら

信じる事なんてしなかった

きっと賭け事をしてたんだ

捕るか捕られてしまうかの

けれど君はどちらもしなかった

君は私を逃がしたの



いつだってそう 君は笑って

私に下手っぴな 嘘をついて

だから私も 君のそんな嘘に

騙されたフリを してるんだ


時々下がる眉に

下へと落ちる視線

無理につくった笑顔さえ

笑えてない、笑えてないよ


辛い顔してまで嘘をつく

その理由を教えてください

自分を苦しませるような

嘘をつくのはやめてください


ねえ


嘘、嘘、嘘

嘘のカタマリ

私と君は嘘で出来たの


痛い、痛い、痛い

嘘が痛いの

私と君との嘘が刺さるの


そう、君は笑って

何でも無いよなんて言うけれど

けど、それも嘘だから私は

それならよかったと返すだけ



ある日君が告げた言葉

ありがとうさようなら

そしてごめんね

嘘で創られた私達

これも嘘だと 信じていいの?






ほど痛はな


20111122 黒豆

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