本日、快晴なり

※このお話は女の子視点です。夢小説っぽい面もあるかもしれないので、苦手な方は逃げて下さい
女の子はクラスメートです、関西弁じゃないです
















いつもこの会話で始まる。というか、それが定番だな、多分。

「おはようさん」
「おはよう」

今日も忍足は朝っぱらからはしゃぎ煩いけど、コイツのお陰でクラスの雰囲気は明るくなるし、何より後ろの白石がニコニコしてる。最初は、忍足の保護者的存在なのかと思ってたけど、全然違った。白石は忍足の恋人、らしい。
別に忍足も白石と比べるとアレだが、顔は整ってる方。むしろ、テニス部のレベルが高いだけだとも言える。おっちょこちょい、へたれと来たらほっとくのも危なっかしいから、流れで幼なじみ同士でそうなったのかな、なんて考えたけど。
実際、いや多分、バカップルだ。他のみんなはコントだと思ってるのが唯一の救い。

「なぁなぁ、これ分からへんのやけど…」
「白石に教えてもらって」
「せやかて、白石はお前より、もう一つ後ろの席やし」
「私は障害物か、なんかかっての」
「せやな」
「…白石」

そこ同意すんな、あほ白石。このバカップル、仕方ないから多分次に当たるであろう世界史が苦手な忍足に教えてあげる。


「あ、…そか」
「分かった?」
「おう」

とか会話している間に白石の鋭い視線が突き刺さる。間違っても忍足には好意を持ってないのに、お願いします。席替え早くこい!早くこいつらを勝手にいちゃつかせといて!

「ほな忍足、これ答えてや」
「おう!ここの答えは…」

自信満々の忍足を世界史の教師が答えを待つ、私も待つ。と答えが出る前に肩を後ろからつつかれた。勿論、あの白石。
なんなんだ、私は忍足の答えを待ってるのに。

「なに?」
「あのな、」
「早く言って」
「謙也に惚れたら絶対、アカンからな…!」
「は…?」

ほら、こんな馬鹿騒ぎのお陰かこんなに空は青々しい。私は、きょとんとしてしまった。びっくり白石は思いの外、独占欲が強いらしい。
白石への返事は一つ。

「惚れるわけ、ないじゃん」
「ならえぇんや」
「そ」

私は前を向いた、勿論忍足は答え終わっていて、私の答えがあっていた=忍足もあっていて、満足そうに私を見た。
ああ、そんな表情で見ないで。そう思って忍足から視線を外したら教師と目が合った、やばいぞ忍足に教えてたから次の問題やってないし、白石に聞くの嫌、無理。次は忍足に同じこと言われそう。

ああ、やだ。このクラス。逃げたい、






本日も疲れます。











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今回は女の子視点で。
楽しかったー。多分、腐だったらこうなんのかななんて、違う視点で楽しめて頂けたら幸いです。




09年12月12日UP




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