日常茶飯事

例えば、今日が特別な日だとする。それでも、私は何もしない。いや、正しくはできない。こいつらのお陰で、私の平凡な日は奪われちゃったのだから。笑えやしない、この馬鹿騒ぎ、嫌いだ。
ただいま、冬真っ盛りの最中。受験シーズンの辺り、慌ただしくテストが終わるとやっと息抜きがてら、あのぎすぎすした空気から抜け出せた。どうせ私は平凡な高校を選んだから、そこまでぎすぎすして胃を痛める事もなかったけれど。ただ、テストが終わった次の日、雨がざぁざぁ降っていて寒いったらありゃしない。

「平和、って良いなー」
「何年寄りくさい事、言っとんねん」
「横にヘタレが居るわー」
「誰がヘタレや、ぼけ」
「うっさいわ、ヘタレ」
「だ、れ、が、ヘタレや!」

むにゅーと私のほっぺをのばす忍足、なにこいつ。やってることが小学生じみてる。気づいてないだろうけど、後ろで白石くん笑い堪えてるよ、ねぇイケメンは何してもカッコイイって有り?

「はなしぇー、おひたひ」
「しゃあないな」

そう言うと忍足はほっぺを離してくれた、正直言うとちょっと痛かったからほっぺを擦った。

「忍足のあほ」
「うっさいねん、自分は一々」
「忍足には敵わないけどね、うっさいの」
「っな…!」

忍足謙也、ただいま撃沈しました。勝者、私。

「謙也、女の子に負けてまうとか…」
「白石まで…うっさいわ!負けてへん!」
「負けとる負けとる」
「白石くんの言う通りだよ、忍足の負けー」

こういう私も悔しがる忍足と同じくらいに子供じみてるかもしれない、忍足と同類っていうのもどうかと思うけどね。

「自分も大変やな、こんなのが付き纏ってて」
「あー…」
「こんなのって何やねん!自分も否定しぃや!それに付き纏ってへん!」

ツッコミも浪速のスピードスターね、忙しいね。というか、どうして白石くんの手が私の頭上にあるのかは知らないけど、そして忍足の白石くんへの睨みようが凄いのは、もっと知らないけど。

「しかも、謙也は自分のこと…」
「白石ィィイイ!」
「だって謙也がぐずぐずしとるから」
「いらん手助けやで!白石」

私の左右で繰り返す会話に私は疲れました。
ただいま私は、ドロップアウトします、さいなら。








(忍足が白石くんを睨んだり叫んだりした理由を、私はまだ知らない)








鈍感な主人公ちゃんでした。多分白石は見え見えな謙也に助け舟を出すんですが、多分こんな風になるだろうと妄想の産物
駄文すぎてどうしましょ
09年12月06日UP










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