諦める

もう、あの人たちはテニスコートの上にはいない。
それをわかっていても、あの人たちの、その中でも謙也さんがまだテニスコートで呼んでくれているんじゃないかと錯覚する。

あの人たちはもういないんだ。

「財前ー!!試合やろうや!」

「遠山…おん、そうしよか」


後悔するくらいなら、玉砕してでも想いを告げれば良かった。

諦める


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