「アス兄、語尾の"っちゃ"には何か意味があるの?」



「何っちゃか、いきなり。」



「だって時々明らかに不自然な所にも無理やりつけるじゃん?」



「おいおいそれは突っ込まねえ約束だぜ。大将はこれでファン増やしてるんだから。」



「そうだよ琴織ちゃん!アスはこの喋り方でキャラを立ててるんだから!しーっ!」



「丸聞こえだっちゃ…」



「でもさぁ、せっかくの数少ない貴重な常識人なのに…口調でぶち壊し?みたいな。」



「いいかい琴織ちゃん。キャラが立てば立つ程コアなファンがつくものだ。アスがそれを望んだとしても不自然なことじゃないさ!」



「俺は顔面刺青で兄貴はオールバックの針金男、その上変態ときてるからな…口調だけでも個性的にしないと。」













「うるさいっちゃ!!個性出して何が悪いっちゃ!言っとくけどな、お前らみたいな変人の中で普通の常識人なんかやってられないんだっちゃ!!」





バタン!





「行ってしまったね。」

「行っちまったな。」


「悪いこと、したなぁ…」


end




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