16才になったディーノはへなちょこではなくなっていた。


しかし究極のボス体質というすごいのかそうでないのか厄介な体質になっていて。


だから、そう。


ロマーリオがほんの一瞬席を外した特訓の時間。


部下がいなくても戦えるようにと言わばショック療法で放たれたリボーンの銃弾。


それを避けようとしたディーノは案の定足を滑らせ。


手に持っていたエンツィオが宙を舞う。


更に追い討ちをかけるかのようにリボーンの銃弾。


再び慌てたディーノはよろめいて。


無駄に広い庭の水やりをするための蛇口をつかみ、勢い余って大量の水を出し。


更に慌てたディーノは蛇口に繋がるホースを踏みつける。


そこからはまるで喜劇。


ホースから噴出した水がエンツィオに降り注ぎ、巨大化しながら屋敷へとつっこむ。




「まったく救いようのねェ馬鹿弟子だな。」


「リボーン!いきなり何すんだ!」


もうもうと砂煙が舞う。

屋敷本体にはさほど被害がないのがせめてもの救いか。







落ち着いてきた砂煙の中に気配を感じて、リボーンは咄嗟に銃を構える。


状況が把握できずにうろたえるディーノを無視してリボーンは現れた人影に問いかける。



「お前は何者だ?」




お決まりの台詞に人影は確かに












笑った。








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