「ふぅ。リボーンくん、どうだった?」



静かに3人のもとに戻りながら、傀識は問う。



「恐ろしいな、お前。出来は十分だ。」



「そ。なら良かった。…ディーノくん、大丈夫?」



「あ、あぁ…あんまり速かったもんだから何かお前が人を殺したような気がしねぇ…」



「その割に顔色が悪いよ?無理しなくていいから。」



ほんの少し寂しそうな表情をした傀識に慌てて取り繕う。



「いやマジで!…っつーか、えと…人間の形が残ってないなぁ、なんて…」



情報源として残された男一人を除いて、彼を中心とした血の海ができているのだ。

修羅場をかいくぐってきたマフィアといえども、ディーノは顔を引きつらせる。



「あぁ、半端に残すよりグロくないかな、と思って。…だめだった?」



きょとんとしてから小首をかしげる傀識に何とも言えなくなる。

が、しどろもどろするディーノに傀識は微笑み、悪戯っ子のような表情を浮かべた。



「安心して、ボス。今回はちょっと特別。次からは人数も程度も控えられるから。」



「お、おぅ…?」



「リボーンくん、お願いして良い?」



「立派にファミリーの働きができるじゃねーか。行くぞへなちょこ。」



訳がわからないディーノをひっぱり、リボーンが外に出る。その後をロマーリオが男を連れて出て行った。



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