「ビビちゃん!?」
ライアが立っていた場所はデッキの下、船の上からは死角となる。
叫び声をあげて視界から消えたビビにクルーは驚き、ナイトは駆けつけた。
「、ライア、ちゃんじゃないかぁ!」
…誰か、私の姿を認めた途端めろりんダンスを始めた彼の対処法を教えてくれないだろうか。
「ちょっと、何!?船出すわよ!?」
幸い、サンジはナミの一喝で正気に戻ってくれたらしい。
「あ、今海軍に追われてるんだ。ビビちゃん乗って!ライアちゃんも…って言いたいところなんだけど。」
「ん?あぁ気ぃ使わないで。船長さんに声かける時間もないでしょう?私も人を探してるところだから、行って頂戴。後で遊びに行かせてもらうけど、良いかな?」
「そりゃもう喜んで!」
「じゃあね、ビビ。すぐ会うことになると思うよ。」
スモーカーをまいたエースは、弟を追うため海へと向かう。
「ん?おーライア!久しぶり!」
叫びながら駆け寄れば、ペシリと頭をはたかれた。
「大して久しくもない上に、エース!食い逃げはダメって言ったでしょ!?」
「悪ぃ悪ぃ。さっきの払ってくれたのか!」
思わずため息をついてしまう。私が言ったのは元ドラムでのことだ。この口ぶりではアラバスタでもやらかしたらしい。
「もう。まぁいっか。で?ルフィに会いにいくの?」
「おう!乗ってくか?」
「よろしく!」