「お前に選ばせてやろう。」



尊大な態度で大男が言う。



「一人犠牲となって世界を救うか?それとも逃れて、世界と共に滅びるか?はは、どちらにしても命はないがな。」



言葉を投げかけられた少年、年の頃は17,8だろうか。

黙って大男の芝居がかった台詞を聞いていたその少年は、その台詞を馬鹿にしたように鼻で笑った後、口の端を吊り上げた。



「いや、いらねぇよ。そんな選択肢、俺には無意味だ。」



「ほう?ならばどうする?」



「俺は死なない。絶対にな。」



「ふん、ではこの世界を捨てて宇宙にでも行くか?」



「くく・・・いや?俺は死なねえ。とりあえずそれは決定事項だ。

で。まあ・・・“ついで”だから、この世界も救ってやるよ。」



「なッ・・・っ」



銃声が、響き渡った。

- 20 -

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -