ひとかけらの救いを




何も、分からない。
混沌とした暗闇のような。

痛みにも、慣れてしまった。
何が味方で、何が敵か、それだけでもいい、教えてくれ。

俺は何を信じれば良い?


全てを理解し、俺の悲しみを癒やしてくれたあの人はもう、ココには居ない。


あの人、天国か地獄のどちらかには居ると思うのだけれど。

天国に行く為の翼は無い。
地獄へ堕ちる勇気が無い。

俺は何処へ行けば良い?


いっそのこと―――。



(孤独とはこれほど寂しいものだったろうか。)

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