虚勢張りの論理


例えば、たとえば。空が蒼かったとか、クロネコと目があったとか、なんだかめまいがしたとか、そんなことは本当に、殺人の理由にはならないのだろうか。原因と結果にどんなつながりがあるかなど当事者にも明確に、どころか一切分からないのが普通であろうのに?
だからそれはつまり、どこにも僕がいないということであると同時に彼が彼女をかつて愛していたということのこの上ない証明になるはずなのだ。いやそうでなくてはならない。


空が黒く塗り潰されたとき、その下にヒトは存在を許されているのだろうか。僕が言いたいのはだからつまり、そういうことである。


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