地球が人間を拒否し始めているのではと思う。
日々自分を汚し、傷つける存在を、いくら寛容な地球といえども許容できなくなっているのではないだろうか。
地球にとって、その他大勢の生命体にとって、人間ほど有害な存在は他にないだろう。
地震やら暴風雨やらといった自然災害は、そんな人類への報復なのではないだろうか。
生命には危険だと叫ばれる地球温暖化もまた、地球にとってはむしろ望ましいものなのかもしれない。
既存の生命体を一掃し、地球は再び新たな生命体を生み出すだろう。
"人に優しく、地球に優しく"
といったキャッチコピーも、そのような皮肉に富んだ見方をすれば全く地球の為などではない。
何をされても地球は全てを受け入れ、様々な生命を育むことを止めないのだろう。
地球は強い。
また、人間はしぶとい。
多々の(人間にとっての)苦難をその知恵を駆使して乗り越え、種々の手段を使用して生き残るすべを編み出し続けてきた。
今まさに、耐えかねた地球と、生き残りをかけた人類の知恵比べが行われているのかもしれないと、無駄に考える力などを与えられてしまった僕は考え続けるのだ。
きっとどんな激戦が繰り広げられようとも、僕が存在している間に決着がつくことはまずないと思うが。