ある黒人が言ったらしい。

「日本は平等な国だ。白人は日本を差別的と言うが、それは大きな間違いだ。日本程平等な国はない。」

と。

彼曰わく、

"他先進国では「黒人お断り」と言われる"のだそうだ。(時に黒人、アジア人お断り、の事もある。)

対して日本では

"「外国人お断り」と言われる"と。

続けて彼は「日本で外国人が差別されるのは仕方ない。日本は大国に酷い目に合わされ、外国人に対して信用がないのだから。」

これについて考えてみた。

まぁ日本でも多数の外国人が受け入れられ、アメリカでは黒人が政権をとった今、この意見は一昔前の体制に関してのものであろうが、かつてそういうことがあったことは否定できまい。

何故か。

他先進国では黒人・アジア人は蔑視傾向にあったが、その事実を裏付けるものは何もない。つまり人種優劣に基づく差別はただの好き嫌いによるものであるということだ。

それでは不快になるのももっともだ。

対して日本はアジア圏内の弱小国でありながら列強に立ち向かいアメリカに直接戦争を仕掛けた唯一の国であり、戦後最貧国から経済レベル第二位まで登りつめた英雄であり、まぁ外国人に不信感持っていても不思議はないかな、ということだろうか。

うーん…その黒人が喜んだのはやはり、長らく自分達を排斥&蔑視してきた白人達と、自分達を等しく(同じ差別という形ではあっても)扱った点なのかもしれない。

白人は自分達が差別される側にはあまり回ったことがないだろうから、日本を差別的と思うのもまた仕方のないことだろう。

しかし…私は日本が好きだが、あえて客観的に辛口で言わせて頂けば、日本人はただ集団主義の排他的で臆病で珍しがりの噂好きなだけじゃないだろうか。

外国人が日本で犯罪を犯した折に"外国人が"と強調するのはそれを良く表しているように思う。



でもやはり、外国で大規模な災害や事故があった時、真っ先に被害者リストに日本人の有無を確認し大きく報道してしまうその感覚は好ましいというか微笑ましく、私は自国民を嫌いになれない。

日本人のマイナスポイントである曖昧さとかだって使い方や使う人間によって"美徳"やら"奥ゆかしさ"になり得るんだ。

ただ遠慮と主体性のなさを混同した挙げ句に得意そうに振る舞う阿呆だけは許せないが。



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